心理学部 心理学科
地域未来アクション
日々、学んでいる心理学のスキルを活かして、地域が抱える課題解決を実践。
全てのことに存在する “人の心”という側面からアプローチするアクションで答えを導きます。
越前和紙に、
新たな価値を生み出す
[Story]
1500年の歴史を持つ福井の伝統産業・越前和紙。
その認知度を上げ、地域活性化へつなげるため、
心理学的視点でのアプローチにより新たな魅力づくりに挑戦。
様々な実験を通して価値の創造へ。

心理学的アプローチで“温もり”を見える化。

坂下 実由さん
大学院人間学研究科(修士課程)
臨床心理学専攻 1年
羽水高校出身
印象深かったのは「連想実験」です。 被験者十数人に越前和紙と洋紙を触ってもらい、触感や印象、使いたいシーンを分析、統計。 「越前和紙は、より特別な人に送る時に使い、感謝のメッセージが似合う」という意見が多く集まりました。 それぞれの感覚に頼っていた価値を客観的データにできたことに感動しました。 また、育ててくれた地元に、学びを通して恩返しできるとしたら素敵だと感じました。

[見た目・手触り][視覚的な温もり][得られる特別感]など、越前和紙から得られる心理的な効果をデータ化して伝達することを目指してチラシを作成。

山岸 厚仁講師
先生の声
1500年間受け継がれた古人の心を知り、
現代にその意味を伝える。
この取組は学生が地域の伝統産業に主体的に向き合い、モノ・こころ・社会の関係を包括的に学ぶ貴重な機会。 得られた知見をデータとして地域に還元し、和紙の新たな価値を共有できた点に大きな意義があると考えます。
主に身に付く力
事例Step
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リサーチ
知る/調査&学内ミーティング
インターネットによるデスクトップリサーチからスタート。さらに附属図書館で書籍や文献を収集し、機能や特徴を調査。収集した情報をもとに学内でミーティングを実施し、問題設定や調査テーマを検討しました。

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現地調査
見る/関連施設にてリサーチ・体験
地元・越前市にある「越前和紙の里・パピルス館」へ。職員へのヒアリングを通して越前和紙の歴史や文化、技術などを学ぶとともに、実際の製造体験を経て調査を深めていきました。

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和紙の感性評価実験
測る①/和紙が与える「温もり」を客観的に評価
越前和紙を眺めている時や、手で触れている時などに生じる唾液中のアミラーゼの変化を計測しました。これによりリラックスレベルを計り、「温もり」の感じ方の数値化を行いました。

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“連想”実験
測る②/洋紙と比較しながら用途を連想する実験
越前和紙を眺めていて思い浮かんだ「書きたくなるメッセージ」や「届けたい相手」について、実際に書かれた文字の量や使われている色の種類などを調べました。

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リーフレットのデザイン
広める①/越前和紙でリーフレット制作
調査した越前和紙の「温もり」の効果を周知するために、リーフレット制作へ。リーフレットの紙そのものに越前和紙を採用し、伝えたいことが伝わりやすいように情報を厳選し、グラフや表を用いてデザインしました。

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周知活動
広める②/リーフレットの配布、イベントの実施
駅、越前和紙の里、市内の観光名所に交渉し、リーフレットを設置。さらに、地元の製紙会社・㈱五十嵐製紙による特別講演会を開催。学生が越前和紙の歴史や先端技術について触れる機会を設けました。

ペット同行避難の啓蒙
[Story]
令和6年能登半島地震時、ペットが心配で
家に戻る人が多数いました。ペット同行避難を可能にする、
災害時の心境を想定したスターターキットを作成。

混乱時の心境をロールプレイで体感。
スターターキットを作成。

澤 侑希さん
2年 / 啓新高校出身
災害時にペットを理由に避難できない課題に向き合い、ペット同行避難における避難所に貼る掲示物や配布物について検討しました。 災害や避難現場の心境を推察したロールプレイを何度も重ね、混乱時でも伝わりやすいサインや文字の量などを検証。安心できる環境づくりについて考えました。


スターターキット製作にあたり、動物愛護センターからアドバイスをいただきました。それをもとに、より使いやすい工夫を施した掲示物を製作。 できるだけ使い勝手のよい物品を準備しました。
利用者目線の施設ガイド・編集-市内の放課後等デイサービス一覧の作成-
[Story]
発達に特性を持った児童・生徒などが放課後や休日に
過ごせる施設のパンフレットを利用者目線でデザイン。
保護者にとっての携帯しやすさ、探しやすさを改善。

持ちやすさと情報量の両立を。

酒井 佑卓さん
大学院心理学研究科(修士課程)
臨床心理学専攻 1年
高志高校出身
発達障害の子どもを持つ保護者の視点で作成。常に鞄に入れておいて見返したり、実際に施設へ確認に行ったりすることもあると考え、携帯のしやすさと情報量の両立を追求しました。 重要な情報を厳選し、写真やフォントの見やすさにこだわりました。


デザインは柔らかなイメージに。目指したのは、障害児との共生を自然に生み出す空気を地域全体に伝えること。
