尼子克己ゼミ

研究分野酸化ストレス、寿命、フードテック

酵母などの単純なモデル生物を用いて、動植物の抗酸化物質の生合成系の探索・強化、あるいは抗酸化成分による細胞のストレス状態や老化に及ぼす影響を調べ、人間の健康寿命延長にそれらの知見をどのように役立てられるかについて考えています。加えて、気候変動などで将来の枯渇が懸念される食材を代替成分で生産したり、味や食感まで保持できる冷凍食品など、技術革新の進む食品加工技術について、その動向を追跡しつつ、付加価値の高い食品の開発にも取り組んでいます。

卒業研究のテーマ

  • 酵素サイクリング法によるビタミンCの生産
  • 酵母におけるアスコルビン酸アナログ生合成経路の探索
  • 吸着剤を用いた新しいカフェインレスコーヒーの成分・官能分析とそのハンドメイドキット化

池田涼子ゼミ

研究分野栄養学、栄養生化学

鉄欠乏により、体内でビタミンAが使われにくくなることをご存知ですか?重度の鉄欠乏性貧血の人は、食事から十分なビタミンAを摂っていても肝臓から血中へのビタミンAの放出が滞り、末端の組織ではビタミンA不足に陥りやすくなります。
食べた量=栄養素として使える量ではなく、体内での他の栄養素などとの相互作用により利用できる量(利用効率)が変わってきます。だからこそ栄養学は「質」と「量」のバランスが重要であり、食事内容を決めるときだけでなく、血液検査の値から対象者の栄養状態を把握して指導計画を立てる際にもそれぞれの栄養素の相互作用が栄養効率に与える影響を考慮しながらデータを読み解く必要があります。
本ゼミでは「栄養素の利用効率」、「微量栄養素の生体内相互作用」をキーワードに、基礎的研究の手法や考え方と、栄養学の実践の融合をテーマとしてゼミ・研究活動を展開しています。

卒業研究のテーマ

  • 微量栄養素の栄養状態が耐糖能に及ぼす影響
  • アレルギー対応食における栄養素の不足と改善
  • 福井県における高齢者栄養の現状と課題 など

浦本裕美ゼミ

研究分野食品学、食品機能学

食品の機能性や表示など食品に関することを扱います。
研究は、便秘症状の出易さに影響する要因として、食べる人側の個体差、つまり、遺伝的背景に着目し、日常食べている食品に含まれている成分の新たな機能性を見つけ、更に、個々の人に合うより良い食品の選び方を探求します。
ナトリウム/カリウム比を利用した高血圧対策としての具体的な方法を検討し、食の面から無理なく継続的な血圧コントロールの実現に向けた実践に役立つ資料を目指しています。

卒業研究のテーマ

  • 減塩調味料の食品表示についての調査研究
  • 遺伝的背景を考慮した便秘症状改善に向けた新規機能性成分の研究
  • ナトリウム/カリウム比を利用した高血圧予防対策

佐藤真実ゼミ

研究分野調理科学、食文化

佐藤ゼミでは、福井県の特産品の嗜好性・調理特性・新規食品の開発、対象者別の食事と調理、調理を通した食教育、地域の食文化などをテーマにします。
調理科学の視点をもって一般の人だけでなく、幼児や高齢者の食事、治療食などについても「おいしく食べられる」「食べやすい食事」の視点で研究します。
また、福井の食や食文化を守るためにそれらを研究し、伝える活動・食育を実践します。調理を通した親子や地域との交流活動、食文化を残すための聞き取り調査・継承につながる活動もします。

卒業研究のテーマ

  • 福井の食文化 および伝承料理の調査と継承活動
  • 朝倉氏の饗応献立から探る戦国時代の食文化
  • 有機米粉を活用したスイーツの食感と嗜好性
  • 雪室保存が食品のおいしさに与える効果
  • ジビエ等の未利用食資源の活用と可能性

鳴瀨 碧ゼミ

研究分野スポーツ栄養学 公衆衛生学(健康・体力づくり)

健康な体づくりには食事と運動が重要です。鳴瀨ゼミでは、アスリートへの栄養サポートに加えて、そこで培った最先端の知見をあらゆる世代の健康増進に活用しています。高齢者の介護予防への応用に加え、車社会の福井県で高校卒業後に運動量が激減する若い世代にもこの視点を取り入れています。若いと気づかない筋肉量や筋肉の質の低下を客観的データから捉え、若い時期からの体力づくりの大切さを社会へ提唱しています。アスリート支援、サプリメントやアンチ・ドーピングの研究からフレイル予防まで幅広く展開し、すべての人が一生涯を元気に生き抜くための確かなアプローチを、ここ福井の地から発信していきます。

卒業研究のテーマ

  • 健康増進・生活習慣病予防のための食事と運動
  • 若い世代の筋肉量・筋肉の質と身体活動量・栄養摂取状況
  • スポーツ選手の体力と栄養に関する研究
  • 地元企業と連携したスポーツ弁当の開発
  • 「健康サポート薬局」における管理栄養士の役割
  • アスリートのサプリメント使用状況とアンチドーピングに対する意識

三浦 努ゼミ

研究分野公衆栄養学

食生活習慣と健康の関係について、人の集団(年代、地域など)を対象にして調査する方法で研究を行っています。例えば、国などが公表している統計データや調査研究から得られたデータを元にその集団の食生活習慣や栄養摂取量状況の問題点を探り、生活習慣病などの疾病リスクにどう影響をおよぼすか解析を行っております。
さらに食生活習慣上の問題点を解決できる方策について検討を行い、疾病予防および健康維持につながる研究も行っております。

卒業研究のテーマ

  • 若年者における食生活習慣と食事摂取状況について~朝食欠食と野菜類・乳製品の摂取状況の関連性~
  • 若年者における食生活習慣と食事摂取状況の関連性について~野菜類、大豆製品の摂取状況と栄養素摂取量の関連性~

山本浩範ゼミ

研究分野臨床栄養・ミネラルと脂溶性ビタミン

山本ゼミでは、生活習慣病を主とした疾患に対する栄養管理、ミネラルやビタミンDの代謝異常の理解、特にビタミンDに関連する疾患や時間栄養学に関するテーマことを扱います。私たちの身体では各種栄養素や薬物がどのような調節により代謝(消化・発酵・吸収・排泄)され、どのような生理作用を発揮しているのか?現在あるいは将来、私たちを取り巻く社会や環境において栄養学的に何が問題であり、何が未解明なのか?を科学的に明らかにすることを大切にしています。地域等と連携し、福井県における「健康長寿を支える栄養学」について授業や実習、研究を通じ、科学的エビデンスに基づく栄養療法を開発し、高い専門性を有する管理栄養士の育成につなげたいとを考えています。

卒業研究のテーマ

  • カルシウム・リン・ビタミンD代謝の調節(ホルモンによる栄養代謝調節の研究)
  • 時間栄養学を応用した新しい食育・栄養管理(時計遺伝子による栄養代謝調節の研究)
  • 腎不全時の栄養代謝異常と栄養管理(糖・脂質・骨代謝異常、動脈硬化、腎性貧血の研究)
  • ライフステージ栄養学から考える実践研究(小中学生、高齢者の健康栄養管理の研究)

髙木康之ゼミ

研究分野生命科学、生物科学

生活習慣病の予防、健康寿命の延伸、QOL(生活の質)の改善に資する機能性素材について調べています。機能性素材とは、抗酸化・抗炎症・血糖調整・疲労軽減などの有効作用を示し、日常的に摂取可能で安全性の高い成分を指します。摂取時に抵抗感が少なく、生体への副作用が小さい植物由来成分に着目し、健康維持や疾病予防に役立つ新たな知見を創出を目指しています。

卒業研究のテーマ

  • 植物由来天然物質の生理活性に関する研究

長岡純子ゼミ

研究分野給食経営管理論

近年、給食施設では人手不足や食材価格の高騰、多様な食のニーズへの対応など、さまざまな課題に直面しています。本研究室では、病院や高齢者施設、学校給食、社員食堂など、多くの人に食事を提供する現場を対象に、「安全で、おいしく、効率よく提供できる給食」の実現を目指した研究を行っています。
具体的には、大量調理やニュークックサーブシステムの活用、加工食品や大豆ミートなどの新しい食品素材を取り入れた献立・商品開発、喫食者のニーズに応じた食事設計などをテーマとしています。また、企業や地域と連携した実践的な研究にも積極的に取り組み、現場で役立つ成果の創出を目指しています。
研究活動では、文献調査や試作・評価だけでなく、企業との打ち合わせや商品提案などにも挑戦します。食を通して健康づくりや地域社会に貢献できる管理栄養士を目指し、仲間と協力しながら課題解決に取り組む力を養います。

卒業研究のテーマ

  • 事業所における食嗜好と大豆ミートの現状及び課題
  • 給食における大豆ミートの活用について
  • インカートクックシステムによる調理低技術者を対象とした献立開発とその手順について
  • インカートクックシステムによるパン製造の可能性について

新井田裕樹ゼミ

研究分野応用栄養学・臨床栄養学・公衆栄養学

筋肉は加齢・疾患・運動によって、量だけでなく「質」も変化します。当研究室では、体組成計で測定できる指標などを用いて筋肉の質を評価し、高齢者のフレイル(加齢による心身の虚弱)予防、脳卒中・心疾患・重症患者への栄養療法、アスリートのコンディショニング支援まで幅広く応用しています。さらに国内外の大規模な健康調査データを用いた疫学研究でこれらの知見を検証し、根拠に基づく栄養学の確立と高齢者・患者さんのQOL向上を目指しています。

卒業研究のテーマ

  • 地域高齢者における身体組成と身体機能との関連
  • 生活習慣・食習慣と骨格筋の質との関連
  • 脳卒中、心疾患患者の栄養状態と身体機能に関する文献的検討
  • アスリートの身体組成の変化とコンディションとの関連
  • 公的統計データを用いた食生活と健康指標の関連分析
  • フレイル予防・重症患者の栄養管理に関する文献レビュー

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